Aコケを寄せ付けない管理方法−トリミング編
トリミングは、水草レイアウトにとって非常に重要な作業であり腕の見せ所でもあります。
ただ単に伸びたら切るという単純作業を行うだけではうまく自分の理想としたレイアウトに行き着くのは難しいです。
水草の種類によっては成長速度が違いますからそれを予測した上でトリミングをしないと、考えていた水景とギャップが出てしまったりして後悔することになります。
しかしながらトリミングというものはレイアウトのことだけを考えていると行っていると足下をすくわれます。
どういうことかというとトリミング前の鬱蒼と繁った水草水槽が非常に安定している水槽であるならば、そこから突然水草の大部分を無くしてしまったとしたらどういうことになるでしょうか。
前にも書きましたが水草は魚の排泄物、残った餌、枯れ草などから発生する窒素、リンを栄養分として吸収してくれる生物ろ過に近い機能を担ってくれています。
そのろ過機能を持った水草の大部分を無くしてしまったら一気にろ過能力のバランスが崩れてしまいます。しいて他に言い変えて言えば、言い過ぎかもしれませんが外部フィルターのろ過をいきなり全部新品に交換したのと同じぐらいのことになるでしょうか(多少経験のある方だとこれがどのくらいの愚行わかるかと思います)。
そうなりますと今まで消費されていた窒素、リンといった元素がトリミングにより水草が無くなることで大分余計に消費されず残ってしまうことになります。そうなりますともうお分かりのようにコケの発生させる余地を与えてしまうことになります。
こういった事態を防ぐにはなるべくなら全ての水草を同時にトリミングすることは避けることです。

前景草のトリミング前とトリミング後の凄惨な写真です。毎度毎度見るも無惨で自分をトリミング作業に駆り出させる
のは大変な作業の一つではあります。
レイアウトの内容にもよりますが例えば後景草と前景草は数週間ずらしてトリミングするなどといったなるべく環境の急変を極力少なくするやり方をお勧めします。
また、液体肥料を添加している場合は量をトリミング前より少なくして下さい。トリミングした後の痛々しい水草をみていると早く復帰してほしいのでなんとなく肥料を一杯上げたくなりますがそれは全くの逆効果で水草どころかコケを元気にしてしまう事態になります。ここはぐっと堪えて下さい。
どうしても何か添加したい場合はADAのグリーンゲインがトリミング後の水草に発芽を促す効果があるとのことですのでこれを添加すると良い効果が得られるかもしれません。
トリミングはレイアウトだけを考えたものだけでなく水槽の環境、バランスを考えて行うことも大事です。