Bコケの対処法

 

ここでは残念ながらコケが発生してしまった場合の対処法などを書いています。
コケは水草水槽のみならずどのような水槽でも永遠の課題でしょう。特にコケの付いてしまう対象そのもの(水草及び流木、石など)の美しさを第一とする水草レイアウト水槽ではコケの発生はまさに死活問題そのものです。
どんなにコケに気を配っていても出てしまうときはありますので出てしまったときの対処の仕方も非常に重要です。

一口にコケといってもその種類は多岐に渉り、以下紹介するコケは見た目だけ重視の大別的に分けたものでもっと学術的に詳細に分けたらキリがないです。
また、同じ種類のコケでも水槽の環境によってはそのコケの状態というものがありますから(弱々しいものから元気なものまで)除去の難易度が変わってくると思います。その辺をふまえた上で対処してみて下さい。

 

コケの種類

 

@茶ゴケ(珪藻)

茶ゴケはヤマトヌマエビで瞬殺!
これだけ茶ゴケが出てしまってもヤマトヌマエビを入れ
れば瞬殺可能です。

 

水槽セットの初期の初期にかなりの頻度で発生するコケです。
水道水に含まれるケイ酸が発生原因とも言われますが、だいたい底床にソイルを用いたときに初期の水換えを怠っていると発生することが多いです。
見た目はかなりよろしくありませんが手で撫でても取れるほどやわらかいコケです。
ガラスに付いたものは三角定規やマグネットクリーナーなどガラス面の掃除用の機材を用いればほぼ簡単に除去が可能です。
水草や底床についた茶ゴケはヤマトヌマエビなどのエビ類の大好物で水槽内をかなり覆っていても新規投入して一日足らずでほとんど食べてくれます。一番ヤマトヌマエビの能力の高さを感じさせてくれるコケです。
ろ過が安定してくれば自ずと発生しなくなりますので環境管理に気を配って下さい。

これだけ茶ゴケが出てしまってもヤマトヌマエビを入れれば瞬殺可能です。

 

Aアオコ(グリーンウォーター)

 

アオコは俗に言うグリーンウォーターとも呼ばれるもので私も昔に数回体験したことがあります。状況は始めはうっすらと白っぽい感じでそれほど気にならないのですが、日を追うごとに乳白色から緑っぽくなっていき、週一の水換えで一時的には薄くなりますがその勢いは衰えず、しまいには視界5cmくらいになってしまいます。もう水槽の手前くらいしか見えません。
原因は諸処説々ありますが良く書かれているのは、
@過剰な光量(長時間照射や太陽光)
Aフィルターの目詰まりなどによるろ過能力の低下
B窒素、リンなどが水槽内に堆積する富栄養化
などが言われています。
おそらくこの中で最も可能性がありそうな原因はBでしょう。
AもBと言っている根幹はほぼ一緒でフィルターの目詰まりによって窒素、リンが本来は亜硝酸、硝酸と分解されるはずがその役割を果たせていないので窒素、リンがそのまま堆積されて水槽内が富栄養化となるということになります。
@はおそらく原因と言うよりも発生した後の被害の助長だと思われます。

グリーンウォーター化されていく水槽写真
水槽がグリーンウォーター化していく悲惨な変遷です。だいたいコマ間は1週間ぐらいで週一
の水換えをしていても勢いは全く衰えません。

・・・と私なりに勝手な推測をしてみましたが私がアオコを体験したとき、1度目はフィルターのホースが曲がっていて明らかにそれによって外部フィルターのろ過能力が低下していたのが原因ぽかったです。事実曲がったホースを真っ直ぐに直したら程なくしてなりました。
しかしアオコの発生は単純水槽内の富栄養化だけではないような気がします。ホースが曲がったことによるろ過機能の低下はこの後1度もして起こしていないのですが、他にろ過機能を低下させる理由である目詰まりは結構何度か起こしたりしています。しかし、それによってアオコが発生したといったことはなかったです(謎)。

2度目は少々変な原因ですがある液体肥料を添加した途端急激に化学反応を起こしたように水がグリーンウォーター化してしまったことがあります。
一瞬もしかしたらこれはアオコとは違うのではないかと思ったりもしましたが水換えをしてもすぐに水の色がグリーン化してしまうところはまさにアオコそのものでした(ただの化学反応などでしたら水換えをしていけば徐々になくなるはずです)。
この時はショップの店員の方に勧められましたエヴァリスの【金魚の力水】という商品を使って無事短期間の内にきれいに無くなりました。
この時使った金魚の力水はこの後、今に至るまで上記体験の他に数回グリーンウォーター化しそうなときがありましたがこの商品を使うとすぐに綺麗さっぱり無くなってくれています(アオコ対策にはこれを強く推薦します)。

グリーンウォーター撲滅兵器エヴァリス金魚の力水
最高にお勧めのグリーンウォーター
爆滅最強兵器です。これを使うとグ
リーンウォーターが無くなるだけで
なく水質も安定してくれるようで素
晴らしすぎます。

この現象もやはりろ過の異常によってろ過バクテリアの能力が弱ったことによる発生という見方も出来ますがこの時は外部フィルターの方は特に目詰まりはなく一見するとろ過能力(少なくとも外部フィルターからの水の流量)は正常のようでした。
ただし外部フィルターからの流量は正常でも、おそらく内部ではろ過バクテリアが異常を来していたのかもしれません。
どちらにしても単純に原因はひとつではなく、何か複合的な要因が重なって発生するようにも思えます(書籍などでも比較的状態の良い水槽でも発生するという記述も見受けられます)。

これらの経験を踏まえましてアオコの除去方法としてはまず外部フィルター内の目詰まりのチェック及び清掃をして、それでも状況はかわらずひどくなるようなら前出のエヴァリス【金魚の力水】や他のアオコ抑制を謳っている商品を使用すれば解決出来るでしょう。

 

B堅い緑色の円状ゴケ

水槽のガラスによく付く円状ゴケ
見ていると鳥肌が出て来ますが水質安定の良い目
安にもなってくれます。コケの中では善玉的(?)な
存在です。


 

このコケはガラス面や成長の遅い水草の葉(主にアヌビアス系など)に出ます。
見た目はほぼ円形で色は緑です。
このコケは成長が他のコケに較べればかなり遅いのですが非常に堅くてガラス面に付着したものは三角定規、葉に発生してしまったものはまず除去不可能ですので美観を損ねるようなら切って捨ててしまった方が手っ取り早いです。
しかし、このコケは増殖速度が遅いので他のコケに較べれば外観的にもほとんど驚異にはならず、逆に水質が不安定な水槽では発生することはありません。
このコケが発生する時は、だいたい水槽内の環境が安定している時です。これが発生するということは水質及びろ過が健全にサイクルしている証拠であるとも言え、状態を見る良い指標ともなってくれます。

 

Cアオミドロ

ソイルで初期集中換水を怠ると大発生することが多いです。
ソイルを使用した環境で初期の水換えを怠るとこ
うなってしまうの地獄絵図です。

 

色は緑色、触るとヌルヌルしているコケで繁殖力も強く、放置しておくとトロロコンブのようになってしまいます。田んぼやビオトープなどの環境下でもよく見られるようです。
主たる原因は富栄養化と過剰な光量です。
トリミングして余った水草を桶に入れて直射日光下が放置しておくと早いときは1週間程度で発生し始めます(田んぼ、ビオトープも似たような環境)。
水草を桶に入れたままだと枯れた水草の影響でかなり短期間で富栄養化されてしまうことが原因として考えられます。
水槽内でも特に伸びきって水面を這っている葉をトリミングせず放置しておくと、照明の目の前で光量が強すぎることによって発生することが多々見られます。

照明直下のところでも発生することがあります。
照明直下まで成長した水草をトリミングせずにそ
のままにしておくと良く発生が見られます。

増殖速度は、光量に比例するようで直射日光下では繁殖速度も非常に早いですが、照明を用いた水槽下では直射日光下ほど繁殖速度は速くなりません。
また、ソイルの底床で初期の水換えを怠っていると高光量でなくとも茶ゴケと一緒に大量発生してしまうことがあります。
葉に付いてしまったもので伸びた部分は引っ張っても取れますが、葉の表面に付いている部分根元の部分はヌメヌメしていて手で擦っても完全には取れません。
照明直下に付くものは比較的安定した水槽でも出てはきてしまいます。この場合は割り切って切ってしまった方が賢明です。

ろ過が正常機能していない時にも出てきます。
ろ過が正常に機能していない場合にこうなります。
例としてバクテリアに悪影響を与える薬品を入れてし
まったりすると大きくろ過能力が低下してしまいます。

対策方法はまずろ過を安定化させ、光量を減らすことです。水草水槽で減らしすぎはまずいですが他の水草の成長に支障を来たさない程度に光量を減らした上で人力による除去、ヤマトヌマエビやブラックもーリーの投入も特にセット初期に現れるタイプのものにはかなり効果があります。残念なことに照明直下に現れるものは暑いからなのかほとんど手を出してくれません。
特にセット初期でもないのに水槽の至るところにモワモワと出て来てしまう場合はかなり緊急自体です。ろ過が正常に機能していないか肥料の入れすぎで完全にバランスが崩れている証拠ですので根本から環境を見直して見て下さい。

D細く短く堅い緑色の糸状コケ

糸状コケは富栄養化環境で増殖します。
分かりづらいですがショートヘアーグラスに糸状ゴ
ケがはびこってしまっています。富栄養化環境にな
ると増殖が止まらなくなります。

 

これは葉やガラス面に発生するかなり短く細い1mm以下のフサフサしたものを指しています。
おそらく最も出現頻度の高いコケだと思います。一見コケのない水槽でもよ〜く見ると成長の止まった葉などに少しだけ発生していたりしてこのコケが全くない水草水槽というのはほぼ皆無でしょう。
主な発生要因としては高光量や肥料過多、残餌による富栄養化が上げられます。

ただこれらの発生要因は大発生する場合のことで実際には普通の光量でそれほど肥料を入れていない(魚が少ない)水槽でも微量ながら成長の遅い水草、成長の止まった葉には出てきます。どんな水槽でもまずこのコケは出て来ますので高光量、富栄養化はその発生を増長させるかさせないかのファクターなのでしょう。
少量の発生ならば見た目も害せずほとんど気にならないレベルです。
ガラス面に付いたものはスクレイパー(または三角定規)やマグネットクリーナーなどを使用、葉っぱに付いたものは手で擦ってあげれば少しは取れます。ただし葉っぱの場合、手で擦っても見た目的に取れても実際は根元部分が残っていたりして時間が経てば再生してしまいます。気になるようであれば葉っぱを切り落としてしまった方が早いです。

糸状コケはガラス面に付くことが多い。
水槽のガラス面に1週間経ってもあまり出てこなくな
ったら相当安定した環境と言えます。コケの中では最
も付き合いが長くなるでしょう

大量発生する時に良く付く水草は主にミクロソリウム、アヌビアス、エキノドルスのような葉が堅く、成長も比較的遅い部類の水草でその他にはヘアーグラスなどの前景草で成長の鈍った部分にどんどん発生されてかなり見苦しくされてしまった経験があります。
大量発生してしまった場合、大量に付着した糸状コケの葉っぱは切り落としてしまって水換えを実施するとともに添加肥料を減らす、魚に与える餌を減らすなどの富栄養化対策である程度進行は食い止めることが出来、さらにヤマトヌマエビなどの生物兵器の投入による除去が非常に効果的です。

 

E短く堅い緑色の糸状コケ

 

表現が難しいですがADAのリシアラインのようなライトグリーンで見た目もそれに近く、長さは数cm程度(水草に絡まったりしているので実際の長さはわかりませんが)のタイプ糸状のコケです。アオミドロのようなコケに較べて太く、堅い感じの印象も受けます。取ってみると人間の髪の枝毛みたいになっているものもあります。
除去自体は葉にピッタリ付着するようなタイプではなく丁寧に引っ張れば簡単に(見た目的には)除去可能です。
発生原因はろ過不全だと思われます。このコケはそれほど光量には左右されないような感じです。私は購入した水草に付着していてそれをそのまま入れてしまったことによって発生させてしまったことがあります。
発生の傾向として水草の枯れ始めた部分(有茎草の下草など)からいの一番に発生するようです。
残念ながらこのコケは堅いのでヤマトヌマエビなどの生物兵器はなかなか食べてはくれません。
発生してしまった場合はまず人力での除去を行うと同時にコケに養分が行かないように肥料や魚の餌を減らすことで徐々に減らすことが出来ると思います(私はそれで気づかない内になくなってくれました)。

 

F長く堅い緑色の糸状コケ

ガラス面に発生した長い糸状コケ
これが出てくるようだと水槽内環境がかなり悪化して
いると考えられます(きゃー)。

 

色はエメラルドグリーンで1週間ほど放置しておくと何十cm以上にもなり延々と伸びていきます。枝分かれはせず根本から1本そのまま伸びています。
発生場所はガラス面が多いようです。
発生原因はろ過能力不足による環境の悪化が主です。これが発生するようだと相当環境が悪化している証拠で、おそらく他の糸状のコケや黒髭コケなど色んなコケが蔓延して止まらない状況になっているのではないかと思います。しばらくはいつもより換水量かもしくは頻度を多く水換えを行うとともに外部フィルターを清掃して下さい。
バクテリアによってろ過が安定してくれば自然となくなります。
このコケはヤマトヌマエビなどエビ類は見向きもしてくれませんがスクレイパー(または三角定規)や手で撫でる程度でも簡単に剥がれるので取れ次第水換え時に水と一緒に水槽外に出してしまって下さい。

 

Gイトタヌキモ

放っておくとどんどん増殖するイトタヌキモ
これがイトタヌキモです。恐るべき
繁殖速度でガンガン増えていきます。

 

イトタヌキモはコケではないですが、私の個人的な見解として水草水槽の外観をかなり脅かすという観点から掲載してみました。
イトタヌキモは日本国内の池や水田にも生息しており、かなり小さいですが補虫嚢を持っており、実は食虫植物です。
水槽内で自然発生はせず、水槽内に混入してしまう理由ショップで購入した水草にくっついていたというのがほとんどです。
もう少し詳しい話をしますと我々が目にするタヌキモは国内産のものではなく外国産のオオバナイトタヌキモといものらしいです。

イトタヌキモを敵外視する一番の理由ですが、それはとんでもなく早い成長速度にあります。イトタヌキモは水草に絡まるように枝分かれして伸びていくのですが、水槽のセット初期時にはみられなくても気がついたら大発生していたなんてこともあります。
こうなってしまったらほぼ手遅れです。もし絡まっている水草がリシアだとしたら静観するしか手はないでしょう。
イトタヌキモを除去する方法は水草に絡まったもの手やブラシなどで引っ張り出すしかないのですが、リシアだとイトタヌキモを引っ張ると同時にリシアまで取れてしまいます。かといってそのまま放っておくとどんどん増殖していき最終的にはリシアがイトタヌキモに埋もれてしまうという恐ろしいことになってしまいます。
リシアの他にはヘアーグラスでも同様に発生初期はヘアーグラスの根元周辺を這うように成長してそれがだんだん十重二十重と重なっていき、しまいにはイトタヌキモの絨毯に中からヘアーグラスの先端だけがちょこちょこ出ているような悲しい状況陥ります。

イトタヌキモの対処方法は人為的除去しかありません。コケの場合は、照明を暗くするといった対処法もありますがイトタヌキモの場合、それは全く通用せず光量の極めて少ないであろうリシアの固まりの中、ヘアーグラスの根本でも平気で増殖するぐらいですからこの方法は効果なしです。
完全に除去するにはイトタヌキモの発生初期に徹底的よく見て素手で引き抜くしかなく、引き抜きにしても丁寧、慎重に引き抜かないと途中で切れてしまって、またそこから増殖しますのから我慢強く確実に行って下さい。

※ADA発行のアクアジャーナルでも約半年程度の交換を推奨しているのがたまにこじんまりと書かれていたりするところを見かけます。要はADAでも半年近くなったソイル系環境での汚泥化(分解能力低下)による水質の悪化(コケの発生、根から吸収するタイプの水草の成長阻害)を避ける術がないことをやんわりと示しているのことになるのではないでしょうか。
他には根本原因が同じ外部フィルターのろ過能力の低下です。

ここから対処方法について書きますが黒髭ゴケはそれほど水質が悪化していない(富栄養化していない)安定した水槽でも水流の強い所などではどうしても発生が見られます。水草、流木、石など色々なところで増殖が止まらなくなってしまった環境での対処方法とお考え下さい。

 

H黒髭ゴケ

ウォーターローンに付いた黒髭ゴケ
ボルビティスに付いた黒髭ゴケ
黒髭ゴケが成長中の水草にも発生するようだとか
なりやばいです。やる気をすごく減退させてくれ
ます。

 

コケの中で最もレイアウトの美観を損ねる忌むべきコケです。
黒髭ゴケが最も付きやすいのはアヌビアスやクリプトコリネ、ミクロソリウムなどの比較的成長の遅く、葉の堅い水草や成長が成長の止まった葉(枯れ気味の葉)、レイアウト用の流木、石類、他にはサーモスタットや外部フィルターの排水パイプ(シャワーパイプ)、吸水パイプなどのパーツ類にも良く発生したりします。
これらの中で外部フィルターからの水流が強く当たるところにあるものはさらに発生する要因が高くなりなおかつ黒髭ゴケの黒髭が大きくなる傾向が強いです。

発生主要因は魚の残餌、排泄物などによる老廃物(リン酸、硝酸など)の蓄積です。
黒髭コケはセット初期の初期の頃は比較的あまり見られません(ソイル系の底床で換水頻度が低いと初期の頃でも出てくることもあります。)。
だいたい多くは半年近く経ったこなれたような水槽で発生します。時間の経った水槽ですと底床内(主にソイル)に老廃物が溜まり、汚泥化してしまいます。底床が汚泥化すると通水性が悪くなり、今まで行われていた底床内での分解作業の能力が著しく低下してしまいます。かなり汚泥化が進行した底床を元の通水性の良い状態に戻すには底床をろ過材などと同じく洗えれば良いのですがソイル系では粒が崩れ、それは叶いません。底床の一部交換が理想ではあります。

コトブキのドクターバイオ
水槽に入れるだけでリン酸などを吸着してくれます。
リン酸吸着剤のドクターバイオで
す。外箱はなかなか洒落てます。
使用方法は写真下の吸着材をその
ままフィルターに入れるだけです。

まず水質の方の対処方法は水槽内のリン酸、硝酸などの原因元素をなくさなければなりませんのでとりあえず水換えが第一です。そのとき、底床に溜まっている水質悪化の原因となる汚泥も出来るだけ吸い出して下さい。次には外部フィルターの清掃ですが目詰まりを起こしていたり長期間開けていないようなら一度軽く清掃を行います。

水換えもこまめに行うことが最低限ですが、それプラス最強兵器としましてリン酸、硝酸を吸着してくれる吸着ろ材を使う手があります。
具体的な商品名は「コケを寄せ付けない管理方法−水質編」参照下さい。
それらを規定量入れておけば、ある程度コケの発生は原理上防ぐことが出来ます。
また、魚の残餌を減らすため餌の量を減らすか、もしくは、残餌が残っても水をあまり汚さないというクロマのクロマフードやADAのフィッシュフードAPシリーズを使うと少しはコケに対して良い効果が得られると思われます。

最後に究極の方法としましては魚を他の水槽に移動してしまって魚のいない環境にしてしまうことです。老廃物蓄積の最大の原因は魚の残餌、排泄物です。そこで大元の魚自身をいなくしてしまえば老廃物の蓄積がかなり減少出来ます。水草水槽でメインの水草にコケが付きまくってしまえばレイアウトもクソもないでしょうから優先順位的な考えでご参考までに。

水を汚さないクロマフードとADAフィッシュフード
クロマのクロマフード、ADAのフィッ
シュフードは元から水質悪化抑制が
謳われています。

発生してしまった黒髭ゴケの駆除方法で、石や流木、水草に付いてしまったものはホームセンターで売っている木酢液(原液)を使えば簡単に除去することが出来ます。
具体的なやり方は、木酢液を使用したコケ撃退指南で詳細をまとめておりますのでご覧下さい。
黒髭ゴケは自分の爪やピンセットで摘んで取ることも出来ますがこの方法だと黒髭苔の葉(?)の部分は取れても根っ子部分は残ってしまうことが多いので根本的な駆除にならず環境が改善されていなければ程なく復活してしまいます。復活する前に環境改善に努めて下さい。

 

Iラン藻(藍藻類)

最強最悪のラン藻
至る所に分単位で増殖していきます。
誰もが認める最強最悪のコケです。おどろおどろしす
ぎます。

 

ラン藻は濃い緑色、環境によってはエメラルドグリーン(薄緑色)をしており、水草や底床にべったりくっつくような感じで増殖していきます。
ラン藻はくっついてる水草や底床から簡単に剥がすことが出来ますので換水時にホースで吸い出すことが出来ます。ただしラン藻はほんの少しのカケラでも水槽内に残っていればそれからまた増殖して行きます(おそるべし生命力)。

増殖速度はコケ中最悪で発生を見つけた時に早急に対処しないと手に負えなくなって後で後悔します。
増殖力が非常に高いラン藻は濃い緑色をしてます。エメラルドグリーンの薄緑色のものは見た目同様弱々しく増殖スピードもかなり遅く、誤って少し水槽内で拡散させてしまってもそこからはそれほど増殖しないようです。ある意味ラン藻は緑の濃淡の具合によって危険性のレベルが判断できるとも言えます。

コケ類というのはかなり見た目は悪いですが結局は植物の一種です。ただラン藻は、実は根本的に分類が違って原核動物の一種で、植物ではないが光合成を行える珍しい生物ということみたいです(分かりづらい)。大学などの研究機関ではシアノバクテリアの名称で呼ばれています。

また、ラン藻は調べていると面白いものですでに10億年以上昔から存在していたとのことです。本当の意味でシーラカンスなどより数段グレードの高い「生きた化石」と言えるかもしれません。

ラン藻発生条件の特定ですがリン酸の蓄積が主な発生原因だと言われています。
私の経験では良く繁茂したショートヘアーグラスから発生することが傾向的に多いです。始めは繁茂していて見えない部分(根元付近)から少しずつ増えていきショートヘアーグラスの上部に出て来て発生が確認出来た頃には実際は根元のところでさらに大発生していて毎週毎週あっちこっちから出て来て手に負えなくなるということがあります(モグラ叩き状態)。

この体験だけ見て発生場所、原因の両方を考えますとショートヘアーグラスの根本及び底床内は庭の芝生状態となった頃には水の循環(水の流れ)を葉が遮ってしまうことによってほとんど流れが皆無の状態です。そうしますと水の淀みが起こり、そこにリン酸が溜まってラン藻が発生しやすい状況を作ってしまうのではないかとひとつの推測として考えられます。
他にリン酸とは関係ないような感じですが水質がアルカリ性だと出やすいと言われています(アルカリ性は水草水槽ではほとんど関係ないですけど)。

ピンポイント攻撃にエクスタミン
少量の時はエクスタミンでピンポ
イント攻撃

リン酸は魚の残餌、排泄物などによる老廃物の蓄積などが原因で発生します。
先の黒髭ゴケの欄でも書きましたがリン酸の人工的な除去の方法としましてリン酸吸着ろ材コトブキ工芸のドクターバイオ、セラのフォスベック顆粒タイプ、シーケムのフォスガードなどがあります。これらを使用すればリン酸を吸着してくれますのでラン藻発生の根本原因をなくすことが出来ます。

もしラン藻が発生した時の対処ですが、一昔前ラン藻が発生したときは水槽のリセットしかないとまで言われて破滅的存在の象徴だったらしいですが今では、発生時の駆除方法はかなり確立されています。 まず初期の頃、部分的にちょっとだけ発生した場合はマーフィードのラン藻抑制剤エクスタミンを使用します。
この商品はスポイトを使ってラン藻に吹きかけることでラン藻を枯れさせてくれます。スポイトで少し掛けるだけでラン藻がみるみる白っぽく変色してくれるので、今まで駆除に苦労していた者にとっては感涙ものです。

手に負えなくなったときはアンチグリーン
手に負えないぐらい増えてしまっ
た時はアンチグリーンで根絶やし
です。

すでに白く変色したラン藻はすでに枯れた状態ですのでポンプで吸い取るか、そのままにしておいてもほどなくヤマトヌマエビが食べてくれます。

ラン藻がもし目も当てられないくらい大発生してしまった場合は、カミハタのアンチグリーンという商品を使って下さい。
規定量を添加すればエクスタミンと同じように数日でラン藻の除去が可能です。
ただしアンチグリーンはエクスタミンに較べて使用量が多く、水槽全体が除去範囲となりますのでもしリシアやウィローモスがいる場合、それらの成長にも悪影響が出てしまいます。
それだけならまだ良いです。まあ何かで証明したわけではないので断言は出来ませんがラン藻はコケではなく元を正せばバクテリアの一種です。アンチグリーンはそのバクテリアを除去することになりますので濾過槽内のろ過バクテリアにも悪影響が出る可能性も否定出来ないところです(規定量であれば魚、エビ、水草には影響なしとの記載はあります。)。
使い方としましてラン藻の除去に関しては発生初期はエクスタミン、手に負えなくなるくらい増えてしまったら最終兵器としてアンチグリーンを使用して下さい。

 

Iヒドラ

ガラス面に付いたヒドラ
微生物を補食しようとしているのかうねうね動いて
います。

 

コケではなく見た目そのまま海にいるイソギンチャクの仲間らしいです(淡水版イソギンチャクです)。
水換えの後、ひょっこり水流の弱いところのガラス面に現れることがあります。ガラス面に付くと気付きますがもしかしたら見えないだけで水草にも付いていたりするのかもしれません。どうも水中に漂っている微生物を補食しようとしているようで傍目にもグニグニ動いているのがわかります。
体色は水草が繁茂している水草であれば薄緑色で、水草水槽でも最近多い化粧砂を敷いた水槽であれば化粧砂と同じ体色で要は保護色になります。
除去するのは簡単で手で擦っただけでも取れます。ただし、ヒドラは取っただけでは漂っている内にまたどこかにくっついてしまいます。それに体が切れてもおそるべき再生力でそれぞれ分裂してそれぞれまた元通りに復活してしまいます。生体だとグラミーの仲間が食べてくれますのでこちらに任せた方が確実です。
少しぐらいの発生だとある程度安定した水槽でも希に見られます。発生後にどんどん増殖しないようであれば特に目くじらを立てる必要もなく気づかないうちになくなってしまうことがほとんどです。
発生のタイミングは水換えでガラス面のコケをきれいにした後が多く、逆にガラス面のコケが復活してくるといつの間にかヒドラの方は消えてしまいます。 もし、どんどん増殖してしまうようであれば水質に問題ありと言うことになります。外部フィルターの目詰まりを確認、清掃を行うか、まだセット初期段階であればしばらく我慢してろ過バクテリア定着を待ってみて下さい。

   

 

                                                                    

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