キューバパールグラス
水質:中性〜アルカリ性、中硬水
光量:3〜4灯
二酸化炭素:必ず添加する(1秒1〜2滴)
難易度:普通
これまでのパールグラスのイメージ一新する底を這う魅力的な前景用の水草です。正式学名はヘミアントゥス・カリトリコイデスと言います(舌噛む)。名前の通りキューバで採集され、現在ではトロピカ社などポット単位で売られていることが多いです。
成長速度は育成条件が合えばかなり速く、あっという間に前景を緑の絨毯に出来ます。育成に関してパールグラス系全般に言えることですが、あまり弱酸性、軟水に傾きすぎると成長がなかなか進まないです。水質に関しては中性付近、中硬水寄りの方を好みます。
行き場所がなくなると何重にも重なって厚くなっていきます。CO2は1秒1〜2滴、光量3灯以上あると気泡を付けて更に綺麗な姿になってくれます。
葉の大きさは2〜3mm程度の楕円形をしており、非常に可愛らしい印象を与えてくれます。茎は約0.5mm程度で非常に細くて貧弱です。草姿全体が薄緑色で統一されているので絨毯に出来ると非常に壮観なレイアウトに出来ます。
増え方としてはグロッソスティグマのようにランナーを伸ばすのと違い、有茎草の形で1本1本がそのまま底を這って延々伸びていきます。伸びていく間にロタラ系など通常の有茎草のように枝分かれして、縦横無尽に底面を埋めていってくれます。
あまり気づかないメリットとしまして他の定番前景種であるショートヘアーグラスやグロッソスティグマは底床に根を深く張りますが、それに比べてキューバパールグラスはそれほど根を深く張りません。そのためレイアウトをリセットするにも、底床中の奥底の汚れをまき散らす量が少なくて済むのでリセットしやすく底床環境にも多少優しいです。
前景用水草の中でも比較的絨毯にし易い水草です。弱酸性、軟水に傾きやすいソイル環境ですと勢い付くのに多少時間要することもありますが、ソイルに含まれる養分が十分あるとその限りではなく、真逆に非常に勢いを出して育っていってくれることもよく見られます。キューバパールグラスで綺麗な絨毯作るにはpH、硬度のみに捕らわれず全体的なバランスを見ることが重要と言えるでしょう。
キューバパールグラスは時間が経つとグロッソスティグマのように何重にもなって厚くなってきてしまいます。あまりに放置しておくとレイアウトが見苦しくなってしまうのと光の届かない底の部分が枯れてしまいます。そうなるとトリミングをした後に再植栽が必要となってしまうので面倒です。そうなる前に早めにトリミングで対処した方が後々立ち上がりも楽になります(苦あれば楽ありの精神で)。
極小の葉が大量に密集していると幻想的な雰囲気にもさせてくれます。水草レイアウトでは勢いが付けば絨毯になるのも早いため大型水槽から、草姿自体は極小のなので30cm以下の小型水槽までどんなサイズの水槽でも合う万能選手です。

