ブリクサ・ショートリーフ
水質:弱酸性〜弱アルカリ性、軟水〜中硬水
光量:3〜4灯
二酸化炭素:必ず添加する(1秒1滴)
難易度:普通
よくレイアウトに使用される中景用水草の代表格の一つです。
テープ状の薄い葉をしています。一見クリプトコリネのような株系の水草のようですが、茎が非常に短いだけで普通にロタラ系などと同様の有茎草です。茎での枝分かれもちゃんとします。
豆知識で名前の「ブリクサ」は鰤草とかではなくて列記とした英語の学名です(Blyxa)。名前付けた人も「クサ」が日本で「草」に当たるとは知らなかったんでしょうね。
育成難易度はただ維持するだけならCO2入れていればそれほど難しくはありません。ただし、レイアウトで丈低くボリューム感満点に育てるには難易度高くなります。それには高光量で養分豊富なソイル系などを使って弱酸性を維持していないとなかなかうまく行きません。こう見えても有茎草なので、茎が長く丈が高くなってかっこの悪い育ち方をしてしまいます。状態の良いレイアウトで見られるようなこんもり繁茂させた状態にするならばソイル系底床、60cm水槽で3灯以上、多めのCO2の添加は必須です。
根張りはおそらく水草の中で1〜2位を争えると思えるほど長い根を地中に這わせますので底床肥料の添加がかなり有効です。ソイル系底床で養分切れが見られるようになったら追肥して下さい。 ブリクサ・ショートリーフは養分の要求量が多く、底床肥料が十分であれば大磯砂で育成は可能だったりもします。
あと気をつけたいのはこの水草を引き抜く時ですが、状態の良い個体は根が深く低床内を張っていますので、そのまま引き抜いた場合、水草の面積以上に広範囲の部分底床を引っかき回してしまいます。その場合、引っこ抜かずに根本付近でトリミングをして下さい。植え直してもれっきとした有茎草なので、節のとこから根が出て問題なく育ってくれます。
逆に貧栄養環境下などで状態が悪いものは根っこもあまり這わさずにすぐに引っこ抜けてしまいます。状態によってここまで根の這わせる量に差が出てくる水草は珍しいかもしれません。
葉は光量が強くなるほど褐色~赤みを帯びてきます。特に単独で光量独占出来るような場所だと特にこの傾向高いです。それでも時間経ってボリューム感が出てくると 赤みは少なくなり、自然な緑色に近くなってレイアウトに理想的な草姿になってきます。 また、状態悪いときも自己防衛でかなり赤みを帯びるときがありますのでそれとは区別して下さい。
水中育成でも時間が経つと小さな白い花をいくつも芽吹かせることがよくあります。芽吹くタイミングはやや状態が落ちてきたときが多く、ある意味追肥のサインとも言えるかもしれません。
始めは丈が低く理想的な大きさに収まっていても、半年近く育成していると少しでも光量求めようとするために段々と全体で丈が高くなって来ることがあります。そうなるとトリミングが必要となってきますが、ブリクサ・ショートリーフの場合はロタラ系のようにハサミでトリミングするよりか手で一つの塊ごと調整しながらむしっていった方が良いです。
それでも現実問題トリミングをすれば、どうしても今までの自然な感じはかなり失われてしまいます。 最近では思いっきりバッサリやって再植栽の方が結局は良いかもとか思ってます。
水上ではどこにでも見られますが水中では意外と難しいこんもりとした草むらを再現できる唯一(?)の水草です。 レイアウトの中景草選びに迷ったらこの水草を選んでおけばまず間違いでしょう。とりあえず中景部分に植えておけばそれなりに自然観を存分に出してくれます。
ただし、ブリクサ・ショートリーフは成長の仕方に一癖あって長期に渡って綺麗なまま維持するのはなかなか難しくもあります。ある意味水草育成、レイアウトのレベルアップもってこいかもしれません。

